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シックビル症候群は1970年代から注目されるようになりました。
当時,エネルギーを節約するため,それまで自然に換気されていた住宅や学校や事務所が,気密性を保ったエアコンつきの建物に替えられてゆきました。
そのような建物とその装備類に,断熱材,化学処理された木材,揮発性の接着剤,そして合成繊維や合成カーペットがよく使われるようになりました。

そうした製品の多くは,特に新品であれば,循環される空気の中に,ホルムアルデヒドなど危険性の高い化学物質を少しずつ放出します。
カーペットも,さまざまな洗剤や溶剤を吸収し,それを長期間にわたって放出するため,問題はさらに増えます。
「化学物質の曝露―低レベルとハイリスク」(Chemical?Exposures--Low?Levels?and?High?Stakes)という本は,
「屋内汚染物質の中で最も一般的なものは,さまざまな溶剤から発生する揮発性のガスである」と述べています。
そして,「化学物質に敏感な患者が問題の原因として最も多く指摘する化学薬品は,溶剤である」とされています。

たいていの人は,そのような建物内の環境に順応できるようです。
しかし中には,ぜん息など呼吸器系の問題から頭痛や脱力感まで,各種の症状を訴える人もいます。
通常,その環境から離れると症状は消えます。しかし時には,「化学物質過敏症になる人もいる」と,英国の医学誌「ランセット」(The?Lancet)は述べています。
では,ある人は化学物質のせいで病気になるのに,ならない人もいるのはなぜでしょうか。
これは大切な質問です。はっきりした影響を受けない人は,この病気になる人のことを思いやるのが難しいと感じる場合があるからです。

わたしたち一人一人は,化学物質であれ,病原体であれ,ウイルスであれ,さまざまな物質に対して異なった反応を示す,という点を忘れてはなりません。
どのように反応するかは,遺伝的な造り,年齢,性別,健康状態,服用している薬,既往症,さらには酒類やたばこ,
薬物の使用といった生活スタイルなどの要素によって決まります。

例えば医薬品について言うと,「ある薬が効くかどうか,副作用があるかどうか」は各人の特異性にかかっている,
とニュー・サイエンティスト誌(New?Scientist)は述べています。副作用には深刻なものもあり,死につながる場合さえあります。
通常は,酵素と呼ばれるタンパク質が,薬に含まれる化学物質や,日常生活を通して吸収される汚染物質など,
体にとって異物となるものを体外に除き去ります。しかし,遺伝的な要因,毒素によってすでに受けた障害,
もしくは栄養不足で,こうした“掃除屋”の酵素に欠陥が生じると,異質の化学物質が危険なレベルにまで蓄積されてしまいます。

MCSは,酵素に関係した一連の血液疾患であるポルフィリン症と比較されてきました。
ある種のポルフィリン症を患う人が,車の排気ガスや芳香剤などの化学物質に示す反応は,多くの場合,MCSをかかえる人の示す反応と似ています。
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「どこにでもあるような化学物質に接するだけで,ひどい倦怠感に襲われ,混乱,めまい,吐き気などが生じることがあります。
「体がむくみ,場合によっては息切れ,パニック発作で泣きだすこと,動悸,心拍数の増加,肺に水がたまることなどを経験するときがあります。
これが原因で肺炎になる人もいます。

MCSの症状は人によって多少異なりますが,一般に次のようなものがあるとされています。
頭痛,ひどい疲労感,筋肉痛,関節痛,湿疹,発疹,かぜのような症状,ぜん息,鼻腔の問題,
不安,うつ状態,記憶力の減退,集中力の低下,不眠,心臓の不規則な鼓動,鼓腸,吐き気,おう吐,腸の異常,発作などです。
もちろん,これらの症状の多くは他の病気によっても引き起こされます。
米国でさまざまなグループの人を対象に行なわれた調査の結果,車の排気ガス,たばこの煙,ペンキ,新しいカーペット,香水など,
身近な化学物質や化学臭に対して非常に敏感に反応する,もしくはアレルギー反応を示すと感じている人が,15%から37%いることが明らかになりました。
ところが,それらの人のうちMCSとの診断を受けていたのは,調査対象の年齢グループにもよりますが,わずか5%かそれ以下でした。そのうち4分の3は女性でした。
MCSを患う人の多くは,殺虫剤や溶剤が原因でその症状が現われるようになった,と述べています。
そのような製品,とりわけ溶剤の類は,わたしたちの周りにごく普通に存在します。
溶剤は揮発性の(すぐに蒸発する)物質で,他の物質を拡散したり溶解したりするために用いられ,ペンキ,ニス,接着剤,殺虫剤,洗剤などの成分となっています。
またこの病状に悩む人がより快適な生活を過ごす上で,本人と周りの人たちはどのように協力し合えるかを取り上げます。
化学物質が病気の原因となるとき

化学物質過敏症(MCS)には多くのなぞがあります。この病状の性質について医学界でかなりの意見の相違が見られるのも不思議ではありません。
医師たちの中には,MCSは身体的な原因によって起きると考える人もいれば,心理的なものに起因すると言う人もおり,身体と心理の両面を指摘する人もいます。
さらに,MCSは幾つかの疾患の集合体ではないかとする医師もいます。

MCSの患者の中には,殺虫剤などの毒物に一度に多量にさらされて以来,その症状が現われるようになったと言う人がたくさんいます。
また,何度も,あるいは定常的に少量の毒素にさらされたため,MCSの症状が出るようになったとする人もいます。ひとたびMCSになると,
芳香剤や洗剤など以前には許容でき,互いに何の関係もないように思えた各種の化学物質に対して,さまざまな症状が現われるようになります。
それで,“化学物質過敏症”と呼ばれているのです。
髪にアタマジラミがついたことがあり,頭に殺虫剤をスプレーされました。健康状態は悪化し,
家庭用洗剤,空気清浄剤,芳香剤,シャンプー,ガソリンなど,以前は問題のなかった多くの化学物質に耐えられなくなりました。
「まぶたがはれ上がって,鼻がつまり,何日も寝込むほどひどい頭痛や吐き気を経験します。
……幾度も肺炎にかかったせいで,わたしの肺は40年も喫煙を続けた人のように傷ついています。
でも,たばこを吸ったことなど一度もないのです」。

MCSの原因ではないかとされているもう一つの点は,低レベルの毒素に慢性的にさらされることです。
それは屋外でも屋内でも生じます。実際,ここ何十年かの間に,屋内の空気汚染による病気が急増して,
“シックビル症候群”(sick-building?syndrome)という病名ができたほどです。
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多くの文明には,人間の死すべき運命を説明するさまざまな説話やおとぎ話があります。
一例として,アフリカには次のような物語があります。神は,人間に不死を授けるため1匹のカメレオンを遣わしました。
しかし,カメレオンは足がとても遅かったので,死の音信を携えたトカゲのほうが先に到着してしまいました。
だまされやすい人間はそのトカゲの音信を受け入れて,不死の機会を得損ないました。
哲学者たちも幾世紀ものあいだ,人はなぜ死ぬのかという問いと取り組んできました。
西暦前4世紀,ギリシャの哲学者アリストテレスは,人間が生き続けるかどうかは暑さと寒さのバランスを取る体の能力にかかっていると説き,
「何らかの形で熱が不足するとき,必ず死がもたらされる」と述べました。一方プラトンは,体が死んだ後にも生き延びる不滅の魂が存在すると説きました。
現代科学の長足の進歩にもかかわらず,人はなぜ年老いて死ぬのかという生物学者の問いに対する答えは,今日ほとんど得られていません。
ロンドンのガーディアン・ウィークリー紙はこう述べています。
「医学における大きな謎の一つは,人はなぜ心臓血管系の病気やがんで死ぬのかという点ではなく,
健康上何ら問題のない人でも死ぬのはなぜなのかという点である。
人間の細胞が分裂し,それによって70年ほどのあいだ細胞が更新し続けるのに,その複製がにわかに止まってしまうのはなぜだろうか」。
老化現象の解明を試みる遺伝学者や分子生物学者たちは,細胞に注目しています。
この微小な構造単位の中に,長寿のかぎが隠されていると考える科学者は少なくありません。
例えば,科学者たちは近い将来,遺伝子工学によってがんや心臓病を克服できるだろう,と予言する人もいます。
しかし科学は,いつまでも生きるという人類の夢にどれほど近づいているのでしょうか。
過去の時代にも細胞の秘密を解き明かそうとした科学者たちはいましたが,その時代にはまだ必要な道具がそろっていませんでした。
科学者たちが細胞の内部を注意深く調べ,そのさまざまな構成要素を観察できるようになったのは,ここ1世紀のことです。どのようなことが分かりましたか。
「細胞はまさにミクロの宇宙であることが判明した」と,サイエンス・ライターのリック・ゴアは述べています。
細胞の驚くべき緻密さを幾らかでも理解させるものとして,一つ一つの細胞はさらに小さな単位である分子が幾兆個も集まってできている,
という点を考えてください。そして,科学者たちが細胞の構造を観察してみると,そこには見事なまでの秩序と設計の証拠が見られます。
スタンフォード大学の遺伝学および分子生物学の助教授フィリップ・ハナウォルトは,
「ごく単純な細胞の通常の成長においてさえ,幾万もの化学反応が協調的になされる必要がある」と述べています。また,
「これらの微細な化学工場がプログラムにしたがって成し遂げる事柄は,科学者たちが研究室で行なえる事柄をはるかに超えている」と指摘しています。
では,人間の寿命を生物学的な手法によって延ばそうとするのがどれほど大変なことなのか想像してみてください。
生命の基本的な構成単位に関する深い理解だけでなく,その構成単位を操作する技術も必要なのです。
ここで,人間の細胞の内部を少しのぞき,生物学者たちが直面している課題について考えてみましょう。
一つ一つの細胞の中には,核と呼ばれる高度な司令塔があります。核は,コード化された指示に従って細胞の活動を統括します。
それらの指示は染色体に蓄えられています。
染色体は,タンパク質と,DNAと略称されるデオキシリボ核酸によっておもに構成されています。
?科学者たちは,1860年代の末からすでにDNAについて知っていましたが,その分子構造がついに明らかにされたのは,1953年のことでした。
それでも,DNA分子が遺伝情報を伝達するのに用いる“言語”を生物学者が理解し始めるまでには,さらに10年ほどかかりました。

1930年代に遺伝学者たちは,それぞれの染色体の末端に,染色体を安定させる働きのあるDNAの短い配列のあることを発見しました。
それはテロメアと呼ばれており,ギリシャ語のテロス(終わり)とメロス(部分)に由来しています。
DNAのこの小部分は,靴ひもの先端部分にある保護用のキャップに似ています。
テロメアがなければ染色体はほどけ,小片に分解したり互いにくっついたりして,不安定になります。
ところが研究者たちは後に,ほとんどの種類の細胞で,分裂が生じるたびにこのテロメアが少しずつ短くなることを観察しました。
50回ほど分裂すると,細胞のテロメアはほんの小さな端くれになり,細胞は分裂をやめて,最終的に死んでしまいます。
細胞が死に果てるまでに分裂できる回数に限りがあるらしいということを初めて報告したのは,レナード・ヘイフリック博士で,1960年代のことでした。
それで,多くの科学者たちは今日,この現象をヘイフリック限界と呼んでいます。

ヘイフリック博士は細胞老化のかぎを発見したのでしょうか。そう考えた人もいます。
1975年の「自然/科学?年鑑」(Nature/Science?Annual)は,老化研究の先駆者たちによると
「すべての生体内には,正確に時を刻む自己破壊メカニズムがあり,その老化時計は刻一刻と生命力を奪っている」と述べました。
実際,科学者たちはついに老化の実体に迫りつつあるという期待が高まりました。
1990年代に入って,人間のがん細胞を調べていた研究者たちは,この“細胞時計”に関するもう一つの重要な手がかりを発見しました。
悪性の細胞は,自分の“細胞時計”を無効にして,限りなく分裂する方法をどこかで習得するのです。
生物学者たちはこの発見を通して,1980年代に初めて見つけられ,
後にほとんどのがん細胞に存在することが確認された,極めて特異な酵素にたどり着きました。
その酵素はテロメラーゼと呼ばれています。どのような働きがあるのでしょうか。
簡単に言えば,テロメラーゼは,細胞のテロメアの長さを延ばして,細胞の“時計”をリセットするかぎのような働きをします。
ほどなくして,テロメラーゼの研究は,分子生物学の中でとりわけ人気のある分野となりました。
通常の細胞分裂の際に,生物学者たちがテロメラーゼを使ってテロメアの縮小を補正できるとしたら,
老化を防ぐ,もしくは少なくとも大幅に遅らせることができるのではないかと想定されました。
興味深いことに,「ジェロン・コーポレーション・ニュース」(Geron?Corporation?News)によると,
研究所でテロメラーゼの実験をしている研究者たちはすでに,人間の普通の細胞を変質させて,「無限の複製能力」を持たせ得ることを実証しています。
そのような進歩があるとしても,生物学者たちが近い将来,テロメラーゼを使って人間の寿命を大幅に延ばせると期待できる理由はほとんどありません。
なぜでしょうか。一つに,老化にはテロメアの劣化以外の多くの要素が関係しているからです。
一例として,「人間の老化の逆転」(Reversing?Human?Aging)の著者である,マイケル・フォッセル博士の注解を考えてください。
「今日われわれの知る老化を食い止められたとしても,あまり知られていない新たな仕方で老化することになるだろう。
確かにテロメアをいつまでも長く保てるなら,老齢に伴う各種の病気にかからないですむかもしれない。それでも,人はいずれ衰えて死ぬだろう」。
実際,老化現象には幾つもの生物学的要因が関係しているようです。
しかし今のところ,その答えは科学者の手の届かないところに封印されています。
マサチューセッツ工科大学のレオナルド・グアレンテは,「老化は今でもまさにブラックボックスだ」と述べています。

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ある種の昆虫は,変態―字義どおりには,「形態の変化」―と呼ばれる過程によって,全く姿を変えます。
その変化は非常に劇的な場合があります。うじ虫がハエに,芋虫がチョウに,水中のヤゴが空を飛ぶトンボになるのです。
変態する昆虫は幾十万種にも上ります。

列車を飛行機に作り変えることにも例えられるそうした変容を遂げるには,昆虫の体内で大々的な変化が生じなければなりません。
例えば,チョウについて考えてみましょう。芋虫がさなぎになって休眠している間に,
以前の組織や臓器は大半が解体され,羽,目,触角など,一そろいの新しい成虫の器官が発達します。

その変容には,多くの場合,新しい生活様式に移行することが関係しています。
例えばトンボは,ヤゴのときは小さな魚やオタマジャクシを捕まえますが,
空を自由に飛ぶ成虫になると,昆虫を食べるようになります。
これは,人が最初の20年を海で泳いで過ごし,残りの人生を鳥のように空を飛んで過ごすことに相当します。

こうした数々の信じられないような大変身が,進化の過程で組織化されたりするでしょうか。
チョウに変身するようプログラムされた芋虫が偶然に発生することなど,どうしてあり得るでしょうか。
偶然に発生したと言うのなら,どちらが先なのでしょうか。芋虫ですか,チョウですか。
一方が存在しなければ他方も存在できません。チョウにならなければ繁殖して卵を生むことはできないからです。
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昆虫の世界では,交尾の相手を見つけるために音やにおいが使われる場合が少なくありません。
寿命がほんの数週間であるうえに,交尾できそうな相手もごくわずかなのですから,相手を見つけるのはかなりの偉業であると言えるでしょう。

雌のヤママユガは,ある香気を放出することによって求婚者を見つけます。
その香気は非常に強力で,雄はほぼ11㌔先からでも香気の源に向かって飛んでくることができます。
雄の敏感な触角は,香気の分子一つでも感知できます。

コオロギやバッタやセミは,鳴き声を聞かせます。恋するセミが体全体を共鳴板にして発する鳴き声は,
わたしたち人間にも聞こえます。求愛中のセミの大群が発する音は,空気ドリルの音より大きい場合さえあります。
それとは対照的に,雌の中には全く鳴かないものもいます。
寒い地方に住む人にとって,体温を保つことは重要です。冷血の昆虫の場合も同じことが言えます。
毎朝目覚めた時には,体が冷えて事実上かちかちになっています。しかし,太陽が味方であり,昆虫は日光を最大限に活用します。

羽のある昆虫や甲虫類は,早朝に暖かい日差しを浴びる花や葉に引きつけられます。
ある種の甲虫は,オーストラリアスイレンによく集まります。
この植物はストーブのような働きをし,花を周りの気温より20度も高くするのです。
一方,チョウは生来,暖房装置を備えています。体温を上げる必要がある時には,
効率のよい太陽電池パネルの役目を果たす羽を広げ,日光が当たるように傾けるのです。
昆虫の世界では,ほとんどの種にそれぞれ異なった役割があり,その中には非常に変わったものもあります。
例えば,ある種のガは,活力のもとになる塩分や水分を求めてバッファローの涙を吸います。
別の昆虫は,強力な不凍液を備えており,凍てつく山頂に生息し,凍え死んだ虫を食べて生きています。
昆虫の巣の中で恐らく最も印象的なのは,シロアリのアリ塚でしょう。中には,高さ7.5㍍の塚もあります。
?建築のこの驚異は,高度な空調設備や,菌類を栽培する地下庭園に見られます。
さらに驚くべきことに,この高くそびえるピラミッドを築くシロアリは,盲目なのです。

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